帰国子女大学入試・合格体験記vol.66

keiko_yazaka.jpg 矢坂慧子さん。1990年生まれ。東京都出身。小・中と高校1年間を北京で過ごし、高校2年から卒業するまで上海に暮らし、Yew Chung International School of Shanghaiを卒業。帰国入試で上智大学へ入学し、現在総合人間科学部教育学科3年に在学。高校時代からストリートダンスが好きで、大学ではダンスサークルに所属している。英語と中国語を使えるので、それを活かせるように、休みに旅行に出かけることを趣味にしている。

【上智大学総合人間科学部教育学科合格】

初めに

高校3年間インターナショナルスクールに通っていました。周りの友人は、母国語が英語ではないのに、ほとんどが海外の大学へと進学しました。私が日本の大学を志望した理由は、母国語で専門的な分野を深く学びたいという気持ちがあったからです。

海外生活

小学校2年生から高校1年生まで北京で過ごし、その後、高校卒業までは上海で暮らしていました。小・中は日本人学校に通い、高校3年間はインターナショナルスクールでした。

私は、中国語がある程度しゃべれるのですが、例え中国に10年以上滞在していたとしても、できない人々はたくさんいるのです。私も中学まで一切話すことができませんでした。

日本人学校には「中国語」の授業があり、週1でその授業を受講していました。ただ、その授業によって中国語を話せるようになった人は誰もいませんでした。私が中国語を話せるようになったのは、インターナショナルスクールに通っていた高校時代です。中国人のクラスメートと仲良くなり、毎日遊ぶようになってから、中国語をすぐにはなせるようになりました。

それは英語も同様です。イギリス人と仲良くなり遊ぶようになってから、英語が突然話せるようになりました。ここで私が言いたいのは、「○○語」を話したいから友だちを作るのではなく、仲の良い友だちを作り、感情の共有をしたいと思えることが大事だということです。確かに、SATやTOEFLの勉強を毎日すれば、自然と英語がしゃべれるようになるかもしれません。「ことば」や「言語」は思い出とともに自然と体に身についていくものです。それを私は海外生活で学びました。

インターに通う頃には、日本の大学に進学することを決めていたので、帰国子女枠でなにが必要なのかは事前に調べていました。そのため、高校はインターナショナルスクールに通いながら、上海にある日本人の予備校に通っていました。そこでは「小論文」と「現代文」を中心に受講していました。週1で2年間通っていたので、小論文と現代文にはある程度の自信がつきました。

帰国後

上海で小論文と現代文にはある程度の自信がついたというものの、帰国後の予備校の小論文と現代文の授業はとても厳しいものでした。とにかく、本や新聞などの読書量が足りないという指摘があり、毎日新聞を読み、2か月でおよそ30冊もの本を読みました。

半分は教育についての本で、半分は「中国と日本」がキーワードの本でした。自分が滞在していた国は意外と知らないものです。面接では滞在国について聞かれるのが当たり前です。滞在していた頃と帰国後では、滞在国はまた違った形で見えると私は思います。

一方で、面接対策は高校では全くしておらず、日本に帰国後、予備校で約2か月間、毎日のように講師と1対1のフェロー制度によって対策していました。


志望動機
各大学の志望動機を考えるときに、私は自分についてリサーチすることから始めました。まずは、家族から私がどんな人なのか、何が好きなのか聞き、友だち、幼馴染、恩師に聞きまわり、最終的に、私という人間は「子供」、「言語」というキーワードで表せることに気づきました。

日本の教育、中国の教育、国際的な教育という、3つの異なる教育を体験した私は、「教育」についてとても関心があることに気づいたのです。ここでいう私の「教育」は、「教える」ということではなく、「教育」そのものについてです。そしてさらに言えば、「教育」を受ける「子供」という存在にも関心がありました。

「子供」、「教育」という2つのキーワードにひっかかる大学を片っ端から探し、上智大学を見つけました。つまり、大学から志望動機を考えたというよりも、自分はいったい何者なのかという模索から大学を決めました。だから志望動機は非常に書きやすかったです。

読んだ30冊の本は、すべて教育に関するものではなく、私の場合「日本と中国」をキーワードとした本もたくさん読みました。自分が滞在していた国は意外と知らないものです。志望動機を考えるときは、まず自分のリサーチ、そして滞在国のリサーチが大切だと思います。


最後に
講師と生徒の1対1のフェロー制度は、ただ授業を聞いて理解するよりも、疑問を持ったことを直接聞き、答えを見出すことができる素晴らしいシステムで、受験時にとても助かりました。また、多くの講師陣からは、様々な観点やアドバイスをいただくことができました。また、多くの講師と話し合うことによって、様々な視点や観点から物事を捉えることもできました。話し合うことで身につく深い知識とそれぞれのアドバイスが、私を合格へと導いてくれたのだと思います。

Yew Chung International School of Shanghai :
http://www.ycis-sh.com